2020年10月、Appleからは新しいiPhoneである「iPhone 12」、Googleからは新しいAndroidスマホ「Pixel 5」が発売されました。スマホカメラは一眼レフカメラやミラーレスカメラとは毛色が異なり、AI活用によりカメラを高性能化が進んでいます。
スマートフォンは一眼レフ機やミラーレス機と比べ、とても持ち運びやすくレンズの切り替えも存在しないため、普段手軽に撮影したい人にはとてもぴったりのカメラです。最近では星空・天体撮影も可能な機種も出てきているため、スマホカメラの進化は著しいです。
今回は対象をスマートフォンで撮影するカメラ機能に絞り、「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」のカメラ性能差を比較していきます。
「iPhone 12 Pro」と「Pixel 5」のスペック比較
スマートフォン本体の重さ比較
まずはスマートフォン本体の重さからです。「iPhone 12 Pro」は187g、「Pixel 5」は151gと「Pixel 5」の方が36gほど軽いです。普段使いとしては端末の重さはなるべく軽い方が良いのですが、夜景撮影などにおいてスマホを固定して撮影したい場合は、周りの風邪の影響を受けるため重い方が揺れないメリットがあります。
手ぶれ補正ではどうにもならない環境での撮影の場合は「iPhone 12 Pro」の方が良いかもしれませんが、普段手軽に使いたい場合は重さの目線では「Pixel 5」の方が手が疲れないでしょう。
カメラのレンズスペック比較
次にカメラのスペックを紹介します。「iPhone 12 Pro」は以下の3つの背面カメラレンズと1つの前面カメラレンズが存在しています。
- 超広角レンズ：絞り値 ƒ/2.4、35mm判換算で約13mm相当、約1200万画素
- 広角レンズ：絞り値 ƒ/1.6、35mm判換算で約26mm相当、約1200万画素
- 望遠レンズ：絞り値 ƒ/2.0、35mm判換算で約52mm相当、約1200万画素
- 前面カメラレンズ：絞り値 ƒ/2.2、35mm判換算で約30mm相当、約1200万画素
「iPhone 12 Pro」のカメラは広角がデフォルトで選択されており、超広角レンズが0.5倍、望遠レンズが2.0倍とキリが良いです。また、「iPhone 12 Pro Max」では望遠レンズが35mm判換算で約65mm相当と広角カメラの2.5倍になります。
次に「Pixel 5」のレンズを紹介していきます。「Pixel 5」は以下の2つの背面カメラレンズと1つの前面カメラレンズが存在しています。
- 超広角レンズ：絞り値 ƒ/2.2、35mm判換算で約16mm相当、約1,600万画素
- 広角レンズ：絞り値 ƒ/1.7、35mm判換算で約27mm相当、約1,220万画素
- 前面カメラレンズ：絞り値 ƒ/2.0、35mm判換算で約24mm相当、約800万画素
「Pixel 5」のカメラは「iPhone 12 Pro」と比べレンズの数が一つ少ないが、背面カメラの画素数が高いのが特徴的です。
また超広角レンズは16mmですので「iPhone 12 Pro」よりは画角が狭まっています。ですが絞り値はƒ/2.2まで下げられるので、より明るく撮影できます。
画素数が多いほど高画質ではない点に注意。画素数はあくまで画像の細かさや点々の数のことを指すので、画像を拡大した際の粗さに関係してくる。
高画質は粗さも関係してくるが、ノイズも関係してくる。スマホのようなセンサーサイズが小さいカメラにおいては、画素数が多いとノイズがその分多く載ってしまう可能性があるので、必ずしも高画質になるとは限らない。
また「Pixel 5」の前面カメラはパンチホール式になっており、左上に搭載されているのも特徴的です。
「iPhone 12 Pro」のような前面カメラの方式は、ノッチと呼ばれている。
